簡易トイレの使用期限が分からない!在宅避難を考えてQbitに買い替えた理由
こんにちは、夏梨です♪
11月2日に防災庁ができて、大臣が「携帯トイレを最低3日分、できれば1週間分備えてください」と呼びかけていましたね。
わたしは2020年ごろから防災備蓄をしていて、食品は賞味期限をぜんぶスマホのカレンダーに入れて、近づいたものから食べて買い替える……というのをずっと続けています。
なので簡易トイレも、もちろん家にありました。
ありました、が。
久しぶりに箱を出して確かめてみたら、メーカーを調べてもどこにも出てこない。口コミも見つからない。
たぶんもう売っていないんだと思います。当時は今ほど簡易トイレが注目されていなかったので、とりあえず目についたものを買っていたんですよね。
これは本当にまずい、と思って買い替えることにしました。
結論から言うと、わたしは Qbit(キュービット)の「いつでも簡単トイレ」を選びました。ほかのメーカーより少し高いです。それでもQbitにした理由が、我が家にはありました。
この記事では、
- わたしが簡易トイレを防災備蓄でいちばん大事だと思っている理由
- 古い簡易トイレの中身を見てわかったこと
- 家族の人数で、何回分あれば足りるのか
- 在宅避難を考えたら、なぜ「Qbit」を選ぶべきなのか
をまとめました。「昔買ったものがあるけど大丈夫かな」「どのメーカーにすればいいか迷っている」という方の参考になればうれしいです。
防災備蓄で、わたしがまず簡易トイレを買うべきだと思う理由
わたしがここまで焦っているのには理由があります。
わたしの父は、災害ボランティアに行くのが趣味(?)のような人で、東日本大震災のときも、熊本地震のときも現地に行っていました。
その父が、帰ってきてから何度も言っていたのが、
「避難生活で本当につらいことのひとつは、トイレ」
という話でした。
トイレの問題は、災害が起きた瞬間から始まる
父の話では、避難所のように人がたくさん集まる場所では、トイレはすぐに使えなくなるそうです。使えたとしても、いろいろな人が使うのでとても汚れてしまう。臭いもすごいし、人の排泄物も目に入ってしまう。
しばらくして仮設トイレが届いても、基本的に混み合っていて、そして臭い。
ここまでは、なんとなく想像がつくかもしれません。
でも父がいちばんしんどそうだと言っていたのは、その先でした。
本当につらいのは「落ち着いてトイレに行けない日」が続くこと
トイレにはいつも列ができています(特に女性)。だから急いで済ませないといけない。周りに人がいるので音も気になる。衛生的にもきれいとは言えない。
そうすると、トイレに行くこと自体が苦痛になってくるそうです。
- 水や食事を控えるようになる
- 行きたくても我慢するようになる
- そこから体調やメンタルが崩れていく
- 我慢が続いて膀胱炎になる人もいる。でも非常時なので、すぐにお医者さんに診てもらえるとは限らない
これは父が現地で見聞きした話ですが、公的な資料にも同じ流れが書かれています。
熊本地震では、避難生活の心身の負担で亡くなった方(震災関連死)が81人いて、その背景のひとつとして「トイレを我慢する → 飲んだり食べたりを我慢する → 体調が悪化する」という連鎖が挙げられています。
東日本大震災でも「断水でトイレが心配で、水分を控えた」という声が記録されています。
水と食料は「なんとかなる」。でもトイレは別
最近はSNSでも被災地の様子を目にするようになりましたが、食事は、わりとなんとかなるものだと思っています。
周りからの支援もあるし、数日がまんすれば品数も増えていく。最低限の備えがあれば、乗り切れる。
でもトイレは違います。
災害が起きたその瞬間から始まって、支援が届くまで待ってくれない。
だからわたしは、防災備蓄でまず買うべきものは水と簡易トイレだと思っています。
「家にいればトイレは使える」は間違い
「避難所はたしかに大変そう。でも家にいられるなら、家のトイレを使えばいいのでは?」
これ、大きな地震のあとは使えません。
断水していなくても、地震で建物の配管や下水管が壊れたり詰まったりしていることがあります。その状態で流すと、自分の家や、マンションなら下の階のトイレから汚水が逆流することがあるそうです。なので自治体も、配管の確認や修理が終わるまでは流さないようにと呼びかけています。
つまり、在宅避難でも簡易トイレは必要です。
家のトイレの便器に袋をかぶせて、その中に用を足して、凝固剤で固める。これなら、いつもの自宅のトイレで、音も時間も気にせずに済ませられます。
数年前に買った簡易トイレを開けてみた

あらためて、わたしの家にあった簡易トイレがこちらです。数年前に買った、日本製の非常用トイレセット50回分です。

中には黒いトイレ用袋と、凝固剤が入っていました。
ただ、箱にも袋にも使用期限が見当たりません。15年保存らしいのですがいつ製造されたのか記載がされておらずいつまで使えるのかがわかりません。
そして気づいたのが、消臭や除菌の成分が何も書かれていないということです。水分をゼリー状に固めることはできても、臭いを抑えるための工夫があるのかどうかは、表示からはわかりません。
メーカーの名前で検索しても、商品の情報が出てこない。何年もつのかもわからない。いざ使う日になって「固まらなかった」「臭いが漏れた」となっても、そのときにはもう買い直せません。
「これはまずい」と思い簡易トイレの買い替えを決意しました。(このタイミングで気づくことができて本当に良かった・・)
簡易トイレは何回分必要?1人あたりの目安
買い替えるときに、まず考えたのが量です。
トイレに行く回数は、大人で1日に平均5回ほどと言われています。
自治体がすすめているのは、最低でも1週間分の備えです。
1人あたり:5回 × 7日 = 35回分
これに家族の人数をかければ、必要な数が出ます。
簡易トイレは「使う前提」で選ぶべき
ここからが、この記事でいちばん伝えたいことです。
簡易トイレは、買って置いておくだけの「お守り」ではありません。本当に災害が起きたら、毎日、何回も使うものです。そして使ったあとの袋は、すぐには捨てられません。
使い終わった袋は、何日も家の中に置くことになる
災害が起きると、ごみの収集もいつ再開するかわかりません。そのあいだ、使用済みの袋は家のどこかに置いておくしかないんです。
1日に5回、家族の人数分。袋はどんどん増えていきます。
使った直後だけ臭いを抑えられても、袋がたまるほど臭いは家の中にこもっていきます。だからこそ、在宅避難を考えるなら、固まりやすさと、消臭がどれだけ長く続くかがとても大事だと思っています。
我が家は、袋を「窓のない浴室」に置くしかない

わたしがQbitにいちばんこだわった理由はこれです。
今住んでいる家にはベランダがありません。
使い終わった袋を外に出しておける場所がないので、置くとしたらお風呂場になります。そしてそのお風呂場には、窓がありません。
換気もままならない場所に、何日分もの袋を置く。そう考えたら、消臭だけは妥協できないと思いました。
あなたの家では、使い終わった袋をどこに置きますか?
ここは家によって答えが変わるところなので、目安をまとめてみました。
| どんな場面で使う? | おすすめ |
|---|---|
| 車に常備・登山・アウトドアなど、数回使ってすぐ捨てられる | 手頃なメーカーで十分 |
| 在宅避難だけど、庭や広いベランダなど屋外に置ける | 消臭力は高いほど安心だけど、評価の高いものであれば好みで選んでOK |
| 在宅避難で、ベランダが無い・狭い、窓の無い場所に置くしかない | 消臭を最優先に。わたしならQbit |
マンションにお住まいの方は、3つ目に当てはまることが多いのではないでしょうか。
Qbitをほかの人気メーカーと比べてみた
Amazonで簡易トイレを探すと、PYKES PEAK(パイクスピーク)、トイレの女神PREMIUM、Fanxieastあたりがよく上位に出てきますよね。わたしも全部調べました。
「消臭」で調べ尽くしたら、評判はQbitがダントツだった
浴室に置くしかないとわかってから、わたしは「どれがいちばん臭わないか」を基準に、簡易トイレをとにかく調べました。
Amazonや楽天のレビュー、比較サイト、実際に使った人のブログ。見れば見るほど、臭いの話になると名前が挙がるのはQbitばかりでした。
- 比較サイトのmy-bestでは、携帯トイレ13商品の検証で総合1位。「防臭力の高さ」と「凝固のしやすさ」はどちらも満点(5.00)でした
- 楽天の公式ショップのレビューは★4.61
- メーカーは「消臭効果が7日間続く」ことを、実際の排泄物を使って試験したと公表している
ほかのメーカーも「強力消臭」とうたっています。でも、消臭が何日続くのかまで、試験して公表しているのはQbitだけでした。袋を何日も家に置くわたしにとって、ここがいちばん知りたいところでした。
念のため、仕様もほかの人気メーカーと並べてみました。
どれも15年保存で、しっかりした商品です。そのうえで、公開されている仕様を並べるとこうなります。
※ここに並べたのは販売ページなどに書かれている仕様です。4つを同じ条件で使い比べたわけではありません。
| Qbit | PYKES PEAK | トイレの女神PREMIUM | Fanxieast | |
|---|---|---|---|---|
| 凝固剤(1回分) | 11.5g | 記載が見つからず | 6g | 10g |
| 消臭の仕組み | 凝固剤にヤシ殻活性炭と除菌剤を配合(特許取得) | 記載が見つからず | 抗菌・消臭成分をブレンド(アンモニアと便の臭い成分に効くと記載) | 黒い防臭二重袋 |
| 消臭の持続 | 7日間(実際の排泄物で試験したとメーカーが記載) | 記載が見つからず | 記載が見つからず | 記載が見つからず |
| 保存期間 | 15年 | 15年 | 15年 | 15年 |
| 価格の目安 | 4つの中では高め | 手頃 | 店によってQbitと同じくらい | いちばん手頃 |
消臭がどれくらい続くかまで書いているのは、調べた中でQbitだけでした。しかもQbitは実際の排泄物を使って試験したそうです。凝固剤の量もいちばん多いです。
Qbitってどんな会社?
「Qbitって聞いたことないけど大丈夫?」と思う方もいるかもしれません。
Qbitは、大阪に本社がある防災用品メーカー「株式会社ファンデクセル」のブランドです。東日本大震災や熊本地震で被災した経験を持つ防災士の柳原志保さんと共同開発された商品です。
わたしの古い簡易トイレは、メーカーが調べても出てこなかったので、作っている会社がはっきりわかるのはそれだけで安心材料でした。
私が持ち歩き用の防災ポーチに入れている携帯トイレもQbitのメーカーのものです。

少し高くても、迷わなくていい理由
たしかにQbitは、ほかの人気メーカーより少し高めです。セールで安くなっている商品を見ると、迷う気持ちもわかります。
でも、1回あたりに直せば差はわずかです。そのわずかな差で、窓のない浴室に置いた袋の臭いに悩まされる日々を避けられる。わたしはそう考えて、Qbitに決めました。
逆に、車に積んでおく分や、アウトドア用に少しだけ持っておく分なら、手頃なメーカーで十分だと思います。使ってすぐ捨てられるので、長く置いたときの臭いを気にしなくていいからです。
Qbitは注文が集中しているので、早めの注文がおすすめ
防災庁の呼びかけのあと、簡易トイレはかなり売れているようです。カインズでは、10月末から11月頭の1週間で、簡易トイレの販売数が前年の約28倍になったと報じられていました。
Qbitも一部の販売店では在庫切れや予約受付になっています。
最新の価格と在庫は、下のボタンから各ストアで確認してみてください。
まとめ:簡易トイレは「安心」を数千円で買えるもの
いつ使うかわからない、ただ置いておくだけのものに、数千円。買う量によっては1万円を超えることもあります。
それでも、簡易トイレだけは絶対に買っておいた方がいいと思っています。
もしものときに、いつもと変わらず、自宅の安心できる空間で、音も時間も気にせず、ゆっくり用を足せる。その大きすぎる安心を、数千円で確保できる。そう考えたら、わたしは安い買い物だと思います。
そして、どうせ買うなら、「買って安心するため」ではなく「本当に使う日のため」に選んでほしいです。
いつか何かあったときに、きっと「あのとき買っておいて本当によかった」と思えるはずです。




